2019年12月17日火曜日

川俣シルクインスタレーションとグループ展

 来年1月9日(木)~26日(日)、FEI ART MUSEUM YOKOHAMAさんでの展覧会に出品することになりました。年賀状サイズの作品数点のほか、福島県産川俣シルクに描いた作品をインスタレーションとして展示させて頂ける。ということで、急なお話でしたが
頑張れば何とかなるー。とお引き受けしてしまい。。。年末、年明けは制作に追われそうです(;´∀`) 今回はギャラリーさんの意向で早春らしく、三春や会津、花見山で取材した桜の作品がメインになりますが、昨年よりご縁を頂いている、紺野機業場さんの川俣シルクに描き始めた、春の花々や動物たちも、の上に登場致します。


 実を言うと双葉バラ園のことを知るまで、あまり「バラ」に興味がない。というか、野ばらや原種系のバラは好きだけど、いわゆるバラらしい薔薇はあまり好きではありませんでした。2011年に初めて三春の滝桜に会いに行き、その後、皇居東御苑で「マイカイ」という中国原産のバラを写生した時にあまりに香りが良く、素敵なバラだったので、ネットで検索した時に「双葉バラ園」を知りました。バラを育てる。という気持ちが知りたくて、偶然にも徒歩圏内にバラをボランティアで育てている方たちがいるのを知って通いはじめた公園に久々に伺ってきました。
 

冬はすっかり剪定されて、バラもお休み中ですが、あえてお花を少し残しているところが「訪れた方をがっかりさせたくない」という太陽公園流です。



制作のほうが立て込んでしまい、全然バラのお世話のほうは参加できずにおりますが、
バラを描き始めた頃の初心を忘れまいと、時々こっそり伺ってます。毎年5月のバラフェスティバルには、チャリティーでバラの苗や物品を販売、赤十字から東北方面への募金活動をされています。何か作品でお役に立てることがあったらいいな、と思いつつ、公園をあとにしました。

ギャラリースペースは約160㎡、天井高3.4m、2012年の「団扇・扇子」展でお世話になって以来、いつかこの空間に川俣シルクを展示出来たらいいなぁ・・・と思っていましたが、作品枚数、内容ともに貧弱に見えはしないかと、今は不安の方が勝っていたら。。。なんと、展覧会期間中、福島県浪江町の鈴木酒造さんの「真の祝い酒」を展示販売されるそうです!さらなるプレッシャーと不安…頑張ります。としか言えません…(;´∀`)
FEI ART MUSEUM YOKOHAMAさんは、横浜駅から約6分、皆様お誘い合わせの上是非お出かけくださいませ

2019年12月7日土曜日

五島美術館&静嘉堂文庫美術館・・・とトキメキ農協カフェ

明日最終日の「美意識のトランジション」@五島美術館と、15日迄開催の「名物裂と古渡更紗」@静嘉堂文庫美術館はしごをしてきました。



大井町線の上野毛駅から徒歩約5-6分ほどの五島美術館、展示鑑賞後、庭園を抜けて裏門から川沿いの裏道を通って二子玉川駅、静嘉堂文庫美術館に向かうお散歩コース、あまり飲食店をみかけず、、実はランチ難民になります。前回静嘉堂文庫美術館で配布していた「ランチ地図」で気になっていた、農協カフェ・べジテーブルさんに行ってきました。


「農協」のネーミングだけで「これは絶対美味しい!」と思い込みも激しく、期待に満ちて1Fの直売所の店内から2Fのカフェへ、、、と、お店の中は平日だけあって私のほかは誰もいない、貸し切り状態。(;´∀`) お薦めの「大根葉アンチョビソース」を注文、
暫くして、とても地味な雰囲気のお皿が、、ん?何か紫色の綺麗な大根らしきものが、、、「色」に反応してしまう性質上、ついスタッフさんに「これは何ですか~?」と尋ねていたら、奥から店主さんらしき方が「紫大根って云うんです、世田谷の野菜なんですよー」と、調理前の大根も見せていただきました。全体に塩分控えめで、オリーブオイルやお酢の効いた優しい味付けで期待通り、というかそれ以上の懐かしいけど、新しい、美味しいお料理でした(≧▽≦) 直売所で販売していなかったのが残念ですが、他にも珍しい野菜や果物が販売されていました。



スープはショウガとニンニクの効いた、ウコン入りのキノコスープです。



農協カフェから静嘉堂文庫美術館へは歩いて10~15分ほど



駅からは平坦ですが、美術館へは表門コースも坂道が、、


こちらは「裏門」


今回は静嘉堂文庫美術館初の染織品の展覧会です
五島美術館の展示とも連携しているらしく、「トランジション」展の染織品も素晴らしかったです。今年の春にも展示されていた曜変天目茶碗もお出まししています。
            こちらは撮影可能の「油滴天目茶碗」



来年の展覧会(+農協カフェ)も楽しみです。



2019年9月29日日曜日

墨の美術@静嘉堂文庫美術館

 消費税アップ直前の駆け込み画材購入ラッシュの日々の中
今日は中世日本美術史に造詣が深い相澤正彦先生(成城大学)の
「室町時代における水墨画描法の確立」というタイトルの講演会拝聴で
「曜変天目茶碗」以来久しぶりの静嘉堂文庫美術館に行ってきました。
入門 墨の美術



「古写経・古筆・水墨画」・・・激シブです(≧▽≦)
しかも撮影できるのは、石印材のみという渋さです。


とはいえ、よく見るとなかなか可愛らしい子もいます
精緻な彫刻に感動します。さすが中国美術


以下写真は図録から…展示室に入って何となく!と思うのは
展示作品の状態が良いことです。修理が終わったばかり?という印象の作品が
ちらほら見受けられました。特に↑の伝周文の「四季山水図屏風」は墨色も美しく
明るい印象です


「装飾料紙」はシブイ・ラインの中でも華やかです

あれっ!?と思った作品は、伝雪舟の「西湖図」です
雪舟にしては、描き込んでいます。雪舟といえば「破墨山水図」が一番好みですが
相澤先生によると、「雪舟には若書きで破墨の作品もあるけれど、あまり上手ではなく、やはり色々勉強して描いてからの後年の作品が良い」とのこと、何事も基礎が大事。ということでしょうか。何となくお勉強してます。というか真面目に描いてますという雰囲気に好感がもてます。今日は日曜日で講演会も定員越えで会場のパーテーションを取り外して広げて対応という盛況だっただけに、作品自体は駆け足での拝観だったので
また日を改めてゆっくり拝見したい展覧会です。
10月14日迄です。お見逃しなく!




2019年6月13日木曜日

サヘルローズさん写真展ー黄金のベンガル

超久しぶりの投稿、、、(;'∀')(;'∀')(;'∀')
昨日最終日だった、女優サヘルローズさん写真展「黄金のベンガル」、滑り込みで拝見できました。
※私事で恐縮ですが、ある病気の合併症による関節痛がこの日の朝は半端なく・・起き上がるまでに3時間ほどかかってしまいました。伺えてヨカッタです(≧▽≦)
オリンパスギャラリー内の一区画、想像よりも狭いコーナーでしたが、見ごたえ充分、まさに「心が洗われる」沢山の写真。




サヘルさんの詩とフォトジャーナリスト・安田菜津紀氏による本
も購入でき「満足」…ではなく、色々また考える事、宿題をもらった展覧会でした。

サヘルさんといえば、TVでは端正な美しい顔立ちと真逆のコメディエンヌのイメージですが、実は役者さんとしても実力派。サヘルさんがイランから来日して、タレント、女優に至るまでを綴った番組、10年前の2009年に放送された「ホリデーにっぽん」(NHK)サヘルとフローラ イラン人親子の東京物語」で、初めて彼女が幼いころに家族を全て失い、現在の養母、ジャスミン・フローラさんと出会い来日されていたことを知りました。
もともと「花唐草」というかオリエンタル系好きスギル・ジブン、丁度同じ頃にペルシャ絨毯のお店で、その話題になり、店主さんもサヘルさん親子とお知り合い。ということで
盛り上がり…以来なんとなく気になる女優さんの一人でした。
その頃は、桜やバラを今のように意識的に描くことはなく、単に季節ごとのモチーフ、お花たちでありました。

今年5月に偶然、ラジオ深夜便でサヘルさんが出演された番組を聴くことができました:『イランはバラの国だから』
サヘルローズ」は「砂漠に咲く薔薇」という意味だそう、現在は養母フローラさんは沢山のバラを育てて、ご近所の方にも開放されているそうで「いつか『サヘルローズ』という名前のバラができたらいいのになぁ」というのがフローラさんの夢だそうです。
聴きながら、あのバラ園さんで、是非「サヘルローズ」という名前のバラができたら良いのになぁ。。と夢見てしまいました。