2018年9月1日土曜日

個展「森野奏-モリノカナデー」 Solo Exhibition [ Mori No Kanade]


 此の度、ドイツ料理専門店「Zum-Einhorn」オーナーシェフ野田浩資氏のご厚意により
 東京メトロ南北線六本木1丁目駅、若しくは日比谷線神谷町駅から徒歩約5~6分
 泉屋博古館分館、スウェーデン大使館からスグの
店内にて11月1日~12月29日の約2か月間、
 店内壁面展示
の機会を戴きました。
 からご覧ください 
   お店のメニュー等はHPよりご覧ください。
   ※店内展示の都合上、1ドリンクよりのオーダーをお願い致します。
 ランチはご近所の外資系オフィスの方々で一杯でお待ちいただくこともあるので、
 ご予約がおススメです。
 野田シェフのお料理は、
「日本在住のドイツの方が、故国から来た友人を連れて行きたくなる」
 といわれています。スッタフさんも外国人の方がいらして、
 英語、ドイツ語対応も大丈夫です。この機会に是非、落ち着いた店内で美味しいお料理と
 日本画作品をお楽しみいただけたら嬉しいかぎりです。

  This is my exhibition information: November 1st ~December 28th,2018
  Roppongi 1st Bldg, B1F,1-9-9, Roppongi, Minato-ku, Tokyo city ,Japan
         Lunch Time: 11:30 - 14:00
   Tea Time: 14:00 - 15:30
   Dinner Time: 17:00 - 22:00
   Saturdays: 17:00 - 22:00
   Closed Sundays and Holidays
   Zum Einhorn




「一角獣の子」
72.7㎝×60.6㎝(F20号 紙本彩色)

 お店の名前「Zum Einhorn」は、ドイツ語で、ドイツ語で「一角獣(ユニコーン)」
 ドイツでは幸せの象徴だそうです。
 キリスト、或いは悪魔の象徴とも言われる想像上の動物です。
 ノアの方舟に乗るのを拒否ったせいで絶滅して、「想像上の動物」になったそうです。
 「本」はオーナーシェフ・野田浩資氏の近著「ドイツ修道院のハーブ料理」。
 今回、シェフから出されたテーマは「ドイツ人の郷愁を誘うようなクリスマスを・・」 
 ・・・難しスギル!
 クリスマスやキリスト教関連の本を読んだり、教会で天使像を写生させていただいたり・・。
 色々試行錯誤の結果、お店の名前にちなんだユニコーンを描くことにしました。
 「一角獣」というと、真っ先に思い浮かぶのは、クリニュー修道院のタペストリー連作です。 
 私も大好きで、数年前の展示会はマストで行きました。と、この作品と「ユニコーンガンダム」を関連付けて
 橋本麻里先生解説されていたのは、さすが。。。

 前回の市川バラ園メゾン銀座店さんでの個展でも意識したのが、 
 オーナーさんの想いを自分なりに解釈した作品を1点でも入れたい。 
 ということで、私が「一角獣」で、思い浮かぶのは
「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉で、中国の諺だと思っていたら、 
 なんと「ブッタの言葉・スッタニパータ」からの言葉なのだそうです。
 さすが愛別離苦を説いたお釈迦様・・

 市川バラ園さんが目指す「ここにしかないバラ」
 野田浩資シェフは「インスタ映えとかは目指していない。本当に美味しい料理。」
 何か、共通するものがあるなぁーと思います。
 或る方から「君のことを何も知らない人が、作品を見て、瞬間的に魂を掴まれてしまうような
 そんな絵でなければ駄目だ。」と云われました。
 そして、実際そんな経験をしてしまいました。
 アンサンブル・ナフェア、という主にフランスで演奏活動をされている5人グループのうち、
 瀬川祥子さんというバイオリニストさんの演奏に、魂を掴まれた。というよりFall in Love。
 海外を拠点に活動されている方なのですが、幸い、今月「トリオ・ソラ」というグループでの
 コンサートがあるのを、チェリストの水谷川優子さんのHPで知り
 (未だNHKラジオ放送「長崎・祈りの音色」でしか聴いていないのですが、素晴らしいです!
  リンクをクリックすると、2019年3月31日迄、オンデマンド放送が聴けます)

 今から楽しみにしています♪
 


  ドイツではクリスマスというと、サンタクロースより天使を思い浮かべる人が多い。らしい。
 ということで、楽器を演奏する天使を描こうと思っていたのが、いつのまにか
 バイオリンを演奏する一角獣の子どもになりました。ちょうどこの作品を描きはじめた時、
 「生産性がない」というコトバが飛び込んできて、見た目や考え方がそれぞれ違うことに
 肯定的なジブンにはそういう言葉を発してしまう価値観には、違和感を憶え、
 「マイノリティ(少数派)」という存在を擬人化して表現してみたいと思いました。