2019年9月29日日曜日

墨の美術@静嘉堂文庫美術館

 消費税アップ直前の駆け込み画材購入ラッシュの日々の中
今日は中世日本美術史に造詣が深い相澤正彦先生(成城大学)の
「室町時代における水墨画描法の確立」というタイトルの講演会拝聴で
「曜変天目茶碗」以来久しぶりの静嘉堂文庫美術館に行ってきました。
入門 墨の美術



「古写経・古筆・水墨画」・・・激シブです(≧▽≦)
しかも撮影できるのは、石印材のみという渋さです。


とはいえ、よく見るとなかなか可愛らしい子もいます
精緻な彫刻に感動します。さすが中国美術


以下写真は図録から…展示室に入って何となく!と思うのは
展示作品の状態が良いことです。修理が終わったばかり?という印象の作品が
ちらほら見受けられました。特に↑の伝周文の「四季山水図屏風」は墨色も美しく
明るい印象です


「装飾料紙」はシブイ・ラインの中でも華やかです

あれっ!?と思った作品は、伝雪舟の「西湖図」です
雪舟にしては、描き込んでいます。雪舟といえば「破墨山水図」が一番好みですが
相澤先生によると、「雪舟には若書きで破墨の作品もあるけれど、あまり上手ではなく、やはり色々勉強して描いてからの後年の作品が良い」とのこと、何事も基礎が大事。ということでしょうか。何となくお勉強してます。というか真面目に描いてますという雰囲気に好感がもてます。今日は日曜日で講演会も定員越えで会場のパーテーションを取り外して広げて対応という盛況だっただけに、作品自体は駆け足での拝観だったので
また日を改めてゆっくり拝見したい展覧会です。
10月14日迄です。お見逃しなく!




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