2017年11月5日日曜日

アルジャーノンの花束

「アルジャーノンの花束」
(100㎝×100㎝)部分

ダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」の最後の文章
「どーか、ついでがあったら裏庭のアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください」をもとに、その後、どんなお花が供えられていたのか、アルジャーノン(実験用の白ネズミの名前)にはどんなお花が似合うのかな?と思いながら昨年の市川バラ園メゾン銀座店さんでの個展をきっかけに制作しています。主人公のチャーリーは、「野の花」を摘んで供えていたそうですが、小説の舞台はNY?・・チャーリーが去ったあとにお花を供えてくれそうなのは、キニアン先生・・?彼女だったら、大学(研究所)の庭でその辺の野草を採って・・・ではなく、フローリストで花束を作ってもらってお供えしそうです。実験用のハツカネズミだったアルジャーノンには、野の草すら縁がなく、小さな虫を追いかけて遊ぶこともなかったと思います。 あるTV番組の中で山中伸弥教授の机の上に小さいガラスのネズミさん達がいました!?先生曰く「ねずみさん」、「これもねずみさん」「幸運のねずみさん・・」。日々実験の犠牲になってくれるネズミたちにこんな風な気持ちを抱いている研究者の方たちもいるのだと、日常生活の中でどれだけの命のお世話になっているのだろう・・・とあらためて思います。都会ならではの環境に暮らす小さな命たちに、自然豊かな静岡の三島から銀座に運ばれる市川バラ園さんの薔薇の中で遊んでもらいたい。命を瞬間に断ち切られる故に生まれる美しさを表現するのは、とても難しいかもしれませんが・・・


 「アルジャーノンの花束」
(22.7㎝×22.7㎝ 絹本彩色)


下記の日程、会場にて、多摩美術大学日本画科教授・米谷清和先生の退官記念展に併せて、先生はじめ、アートスペース羅針盤様のご厚意にて、教え子たち240名余りの小品も展示戴けることになりました。
米谷先生、関係者の皆様には深く御礼申し上げます。詳細はHPにてご覧くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

「米谷清和展ーDay by Day-」
2017年11月15日(水)~30日(木)

10時~18時(入館17時半まで)火曜日休館 入場無料
多摩美術大学美術館 
京王相模線 小田急多摩線 多摩モノレール 多摩センター駅徒歩7分
(小品展も併設)

「米ちゃん ありがとう。」
2017年12月4日(月)~9日(土)11時~19時
(最終日17時迄)
アートスペース羅針盤 東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩2分



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