2月8日(木)から始まりました、三菱1号館記念美術館での「ルドンー秘密の花園―」展を拝見してきました。
※館内撮影の画像につきましては、特別に許可を戴いて撮影致しております。
ブロガー内覧会企画のお陰で、今回の展示企画を担当された美術館学芸員の安井裕雄先生と、人気アートブログ・青い日記帳「Tak」氏のお二人に、館長の高橋明也先生も加わり、豪華スリーショットの対談も伺うことができ、作品群の素晴らしさもさることながら、長らくぼんやりと自分の中で「ナゾ」だった、ルドンの黒を主にした幻想的な生物のシリーズと、花瓶に挿した華やかな花々のシリーズと、相反した世界が一人の作家によって創造された不思議が解けました。
ルドンは、常にどんな枠からも自由でありたい。と願い続けた画家ではないか。とのお話や、初期の頃は、樹木や風景を描いていたこと、それらの作品展示、植物学者アルマン・クラヴォーとの交流の影響からと思われる細胞レベルの観察が、あの黒を主体とした人面植物的な作品群の由来かもしれない事などを知り、「もしかしてルドンってリケジョならぬ、理系男子!?」と、植物好きの私としては、親近感を覚えてしまいました♪
圧巻は、三菱1号館記念美術館所蔵の最大級のパステル画「グラン・ブーケ」と、ドムシー男爵家の食堂を飾った作品15点(オルセー美術館所蔵)の展示です。
この作品に10年前にパリで出会い、購入を決意した高橋館長さんは関係者を説得、2年がかりで購入が決定、日本に渡る前に2011年3月にパリで展示されたときにちょうど東日本大震災に見舞われたそうです。その後2012年1月に館内での展示の機会を得た時のお客様の様々な反応は、忘れがたい経験になっているそうです。
ルドンという作家が、いかに絵画技法すらからも自由であり続けたか・・と羨ましくなるほど、油画、デトランプ(膠を使ったテンペラだそう)、パステル等など、様々な技法を自由に行き来して制作しています。まず、「ブルーの美しさ」が印象的ですが、安井先生によると、「ブルーの美しさは言わずもがな。なので、『赤』の美しさにも注目してください」とのこと、キーワードは「赤い枝」だそうで、先生曰く、絵の中に「赤い枝」を描いた作品を探してみてください。とのことです。
ちなみに「赤」にこだわり続けるあまり、朱(水銀が原料です)のついた筆の穂先を調えるのについ舌先でなめて整えていたという逸話を持つ日本画家、土田麦僊がパリで滞在中に購入したという作品「若き日の仏陀」も展示されています。
そして、「ミュージアム・グッズ」は充実シスギテいます!今回は色々見ている間に時間が来てしまい、お買いものができず・・・展覧会は5月20日迄ということで、1日がかりでゆっくり観に来ようと思います(笑)写真はほんの1部です。
↑は絵を背景に写真が撮れる、撮影スポットです
↓は「紙媒体」情報です。拡大クリックして、是非チェックを!
今月2月中は「雨、雪の日ちょっこといいこと」があるそうで、気象庁午前11時の天気予報で雨か雪の場合、午後1時からの入場受付で素敵なプレゼントがるそうです。また、美術館サポーター制度も充実、サポーターカードの提示で三菱1号記念美術館の入場はもとより、他の美術館や施設割引も沢山あるようです。詳しくは美術館HPをご覧ください。
http://mimt.jp/redon/
毎月第2水曜日は「アフター5女子割引」で、21時迄開館、17時以降は女性の入場料
@1000円です!!
#ルドン展 #ルドン 秘密の花園
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